膝が痛い方必見! 簡単筋トレ!
膝痛の種類と運動
膝が痛い! と一言で言っても、その種類も原因も色々あります。ここでは、中高年で膝が痛い方の9割くらいはこれではないか・・と思える『変異性膝関節症』について、痛みを改善するためのトレーニング方法についてご紹介します。
中高年の運動指導歴30年以上!の私、中高年の方のカラダの悩みにも色々ありますよね。「腰が痛い」「股関節が痛い」「五十肩だ」などなど。。その中で、自信をもって言えるのは
中高年の「膝が痛い」方、8割くらいは改善するからまかせて!
ということなんです。
これが腰が痛い・・となると対処の仕方が症状によって大きく異なるし、原因によっては運動しない方が良かったりします。中高年の運動指導のプロを自負する私もこれは難しい。いや、これさえすれば腰痛は〇〇分で改善します!とかいう人がいたら、詐欺だとさえ思うのです。
それに対して、膝が痛い・・の中のいわゆる「お年のせいですね・・」っていう変形性膝関節症の方であれば、ほとんどの方の痛みは改善するのです。もちろん、誰が見ても一目で手術が必要と思えるほどの変形の方は別ですが、介助なしでスーパーで買い物くらいはできる方であれば、超簡単なトレーニングを3か月継続していただくだけで痛みが改善するので、だまされたと思ってぜひやってみてください。
※お膝そのものが治るわけではありません。痛みが改善します!
その前に、〝膝痛〟にはどんな種類があるのかというと、主なものでもこんなに種類があります
◎変形性膝関節症 ◎半月板損傷 ◎膝靭帯損傷 ◎膝関節捻挫
◎オスグット病 ◎スポーツによる膝の慢性障害 ◎関節リウマチ
これからオススメする運動は変形性膝関節症に対するものですが、まずは自己判断ではなく医師の診断を受けていただければと思います。すぐに手術が必要なわけではない・・という診断でしたら、これからご紹介するような運動をしていただければと思うのです。
オススメ運動
お膝の痛い方のたためにオススメする運動はこちら!
- 座って片足を伸ばす。伸ばした足のつま先を立てて踵をグッと押し出すように力を入れるのがミソです。そうすると、お膝の周りの筋肉がグっと固くなります。
- そのまま力を入れても良いですが、余裕があれば少し足を浮かせてゆっくり5秒数えておろします。声を出して数えると息こらえしないから良いですよ。
- それを5回行って1セット。
- 1日に両足1セットずつ行っても良いし、弱い足⇒強い足⇒弱い足のように、弱い足の方を1セット多めに行ってもOKです。
- 2日に1回で大丈夫なのですが、忘れてしまいそうなら毎日でもOK!
- 最初は肘を少し後ろにつくと楽です。慣れてきて筋力がついてきたら、カラダをまっすぐにする。もっと筋力がついてきたら壁に背中をつけて行うと、かなりキツイ!
この筋トレで太ももの前の筋肉、大腿四頭筋を鍛えるわけですが、かかとをグッと押し出すことによって、このお膝のお皿のすぐ上の筋肉が固くなるわけです。
ためしにつま先の力を抜いて行ってみてください。全く感じが違ってきます。
このお膝のお皿のすぐ上の筋肉、特に内側が弱くなってしまうのです。ここの筋力が弱ると、足に力を入れた時にお膝がグラグラとなるので、痛みが増すのです。筋肉でお膝サポーターを作るイメージですね♪
このお皿の上の筋肉が、力を入れると〝モリッ〟と盛り上がるようになると理想的!
①つま先をあげてかかとをしっかり前に押し出す!
②お膝のすぐ上の筋肉をしっかり意識して筋トレをする
③だまされたと思って、3か月続けてみて!!
※もちろん、その他組み合わせてしていただいたら効果倍増な運動とか、その方の症状に合わせた運動がありますが、まずはシンプルにこの運動を3か月続けてみてください!!
※「お膝の痛みを軽減する」がメインの目的の場合は、足を高く上げる必要はありません。
※つま先が緩んだり、高く足を上げたりすることで運動が間違っているというわけではありません。高く足を上げようと頑張ると股関節中心の筋トレになります。ここではお膝の痛みをなんとかしよう! という目的なので、足を高く上げる事よりも、お膝の周りの筋肉に意識を集中させます。
では、この運動をつづけた効果はというと・・・・次の章をご覧ください。
オススメ運動の効果
【オススメ運動を1回だけご指導、後は自宅で3か月取り組んでいただいた例】
【CONCEPT】
できるだけシンプル(筋トレ1種類のみ)かつ理想的な運動をご紹介し、3か月自宅で継続していただくとどのような効果がでるのか?
【内容】
有酸素運動⇒ノルディック・ウオーク
※お膝への負担が軽減するから、膝が痛い方のウオーキングにぴったり!
筋トレ⇒3タイプに分けご提案
※お膝が痛い方には、上記トレーニング、痛くない方にはスロースクワット、股関節が痛い方は少し工夫したスロースクワット
【工夫】
運動カレンダーを配布。歩数・体重が記録でき、宿題エクササイズを行った日には懐かしい「よくできました」の桜シールを貼る
継続すれば効果が出る!
この事業は西条市・鬼北町で行いました。普通、自治体が行う「転倒予防教室」とか「介護予防教室」は継続型のものもありますが、大体1回の指導・動機づけのみですよね。それで効果を出すにはどうすればよいか!!というコンセプトで行いました。
上記のグラフを見ていただいてもわかるように、ベテラン指導員が上手に動機づけを行い、工夫を凝らした楽しいカレンダーに記載していただく事により、筋力トレーニングの頻度も上がり、それに伴いお膝が痛い方の改善につながっています。
体力測定も同時に行っていますが、開眼片足立ちや40cm・30cmの椅子からの立ち上がりテスト等も有意に結果がアップしています!
※詳しく知りたい方は、こちらの投稿をご覧ください 「えひめ元気プロジェクト」
ロコモティブシンドロームとは?
ロコモって何?
最近よくテレビで見る、〝ロコモ〟という言葉。これは人間が長生きをするようになり、運動器の障害により「立つ」「歩く」といった機能が低下してしまう状態の事をいいます。
まだまだ膝は痛くないよ・・というあなた。ほとんどの方は50歳代で大なり小なり何等かのお膝の変形があると言われています。もしかして、今は痛みがないとしても、支える筋肉が弱っているかもしれません。
このホームページからあなたがロコモティブシンドロームかどうかを判定するロコCHECKがあるので、今、痛みがない方はcheckされてみてはいかがでしょうか?
また、今回はお膝の痛い方に特化したトレーニングのご紹介でしたが、その他のロコトレなども行っていただければと思います。